テーマレストランで終わらせない、オンリーワンの黒澤ブランド

食文化総研は、世界的に有名な映画監督である「黒澤明監督の食卓」をテーマとしたレストラン黒澤グループを運営する企業です。

2019年現在、永田町黒澤、饂飩くろさわ、鉄板焼Kurosawa、欅くろさわの4つの店舗がレストラン黒澤グループに属しています。それぞれの店舗で業態が異なり、内外装・メニューにもオリジナリティーがある点が黒澤グループの最大の特徴といえます。

【関連記事】世界中で愛される「黒澤明監督の食卓」を表現するレストラン

そんな黒澤グループの各店舗では、来店されるお客様の層も様々。

永田町の本店は40代前後の方が多く来店されますが、築地と西麻布の店舗は30代から40代、六本木のうどん店については20代の方も多く来店されます。

共通しているのは、「黒澤監督のファンだから」とご来店される方は1割程度であること。黒澤監督のファンの方でも、そうでない方も、どなたでも楽しんで頂けるお店にしているのです。

全ては、お店を継続的に成長させるため

先述の通り、黒澤グループではファンの方に限らずどなたでも楽しめるお店づくりを徹底しています。

その理由はお店の継続的な成長を何より大切にし、徹底的に考えて実践しているからです。

「オープン時の広報や宣伝に注力しない」という戦略も、そのための施策の1つ。

新店オープン時には華やかなオープニングセレモニーやレセプションは行わず、ひっそりとオープンし、徐々にアクセルを踏んでいくのです。

もちろんオープン前にも綿密に準備はしていますが、実際の店舗運営の中で、料理とサービスレベルを高めていく期間が必要だと考えているからです。それがお客様の定着と、さらなる満足に繋がると考えています。

飲食業界の方々からは、「黒澤グループは、テーマ性があるから強いでしょ」と言っていただくことも多いです。

しかし、ただのテーマレストランでは二度目には来ていただけません。

また行きたいと思っていただくためには、料理、サービス、建物・雰囲気全てに“突き抜けた特徴”を持つオンリーワンのお店である必要があると考えています。

お客様からリピートしていただくことが必然」、そんな思いでお店を運営しています。

当たり前のようですが、実践することはなかなか難しいものです。

オンリーワンのブランドを築く、黒澤グループの経営方針

では、オンリーワンのお店とは何か。

特徴ある立地で、独特の雰囲気を醸し出す店であり、かつ独自のメニューに合った素材や接客方法を絶えず追求している店

黒澤ではこのように考えています。

もう少し具体的にいうなら「オープンした時から老舗のように地域に馴染み、独特の雰囲気を持ち、長くお客様に愛される、他では真似できない店」が黒澤の目指すお店です。 

ひたすらに売上拡大を追及するとか、店舗数を何百店舗にも増やしていくという考えはありません。

本店である永田町黒澤はまさに他では真似できない、オンリーワンの店だと自負しています。

永田町黒澤は、今から8年前に料亭を改装し都内で先駆けて黒豚のしゃぶしゃぶメニューを提供しました。

それまで東京で「しゃぶしゃぶ」というと牛肉というイメージでしたが、「上質の黒豚肉しゃぶしゃぶ」という新しい価値観をもたらしたのです。

その後、BSEや鶏インフルエンザの影響から豚しゃぶは一般にも広がっていきました。

しかし、永田町黒澤の豚しゃぶは他のお店とは一線を画すものです。

まず黒豚の品質、肉のスライスの仕方、厚さ、盛り方、鍋、食器の選定、お湯の温度、食べるスタイル、タレなど、お客様の口に入るタイミングまで、徹底的に研究し、ベストな状態でお客様に召し上がっていただけるようにこだわり抜いています。

永田町という特殊な立地、料亭を改装した築50年の建物、黒澤明監督のブランド、店舗全体が醸し出す雰囲気で、接待のお客様を中心にご利用、評価をいただいていることは、他の店が真似しようとしてもなかなかできない完成したお店です。

同じような店を別の土地で作ったとしても、「永田町黒澤」にはならない。これがまさに他に真似できない、オンリーワンな店なのです。

永田町黒澤のしゃぶしゃぶ

オンリーワンで走り続けるには、進化し続けることが必要

オンリーワンな店舗をつくるには、物件との縁やタイミングも肝心ですし、そこでお店の内容をじっくりと検討し、熟成させることが必要不可欠なのです。

また、黒澤グループでは、オンリーワンのお店であり続けるための努力も欠かしていません。

既存メニューの見直し、接客のあり方、スタッフの育成など一見地味に見えることも改善を重ね続けています。店舗で働くスタッフの日々の小さな改善の積み重ねが、ソフト面の研磨となり、他社が真似できないお店を作り上げるのです。

黒澤グループでの仕事は、派手なことはないかもしれません。

しかし、しっかりと地域に根ざし、1つのお店で着実に成長をしていきたいという意欲をお持ちの方にとっては働きやすい環境だと自信を持って言えます。